巻頭言
地域包括ケア時代—今こそリハビリテーション医療の出番
栗原 正紀
1,2
1一般社団法人是真会長崎リハビリテーション病院
2日本リハビリテーション病院・施設協会
pp.722
発行日 2018年9月18日
Published Date 2018/9/18
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わが国の“救急医療とリハビリテーション医療”の変遷をみると,高齢化に伴ってその位置づけが大きく変化してきたことがうかがえる.
救急医療体制は交通事故の多発に伴い外因性疾患を主たる対象(主に骨折,脊損,切断などの整形外科疾患や頭部外傷など)として,1978年から初期・二次・三次救急の整備が開始された.そして,1991年には病院前救護体制の充実を目的に救急救命士法が制定されたことによって,救急隊の中に国家資格をもった医療人(救急救命士)が誕生し,同時に高規格救急車の運営も始まった.
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