連載 在宅ケア もっとやさしく、もっと自由に!・90
出番です! 訪問看護の相談支援機能
秋山 正子
1,2
1株式会社ケアーズ 白十字訪問看護ステーション・白十字ヘルパーステーション
2マギーズ東京センター
pp.222-223
発行日 2017年3月15日
Published Date 2017/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200657
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訪問看護のもつ相談支援の機能は、「安心が得られる」「いつでも相談できる窓口ができる」「介護・看護の専門職のケアにつながる」と3拍子そろったとても大切な働きです。ところが、これらの機能がなかなか世の中に伝わっていない。訪問看護が制度に乗ってから、はや四半世紀。世の中に浸透しているイメージは、医療処置のある方や中重度の介護の要する方への介護保険適応のサービスです。「寝たきり状態になったら訪問看護を」とようやく考えだす傾向は、まだまだ根強く残っています。
一見、雑談をしているようにも見える会話のなかから、訪問看護師はケアの受け手が何を不安に思い、何がわかると安心につながるのかを探ります。そこに行きあたったとき、ケアの受け手の表情はぱっと変わります。これは看護師にとっても、直接身体に触って行なうケアと同様、手応えを感じるもの。これが訪問看護の「醍醐味」であり、「技」であると伝え、その効果を実感できるように結果を出すこともしないといけないのでしょうね。
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