リハニュース【REPORT】
リハビリテーション先端機器研究会
酒井 良忠
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1神戸大学大学院医学研究科リハビリテーション機能回復学
pp.171
発行日 2018年2月16日
Published Date 2018/2/16
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- 文献概要
2017年7月29日に名古屋国際会議場で行われた第3回リハビリテーション先端機器研究会に参加いたしました.今回は藤田保健衛生大学の加賀谷斉先生を会長に迎え,先端機器の臨床応用をテーマに開催されました.土曜の午後という短い時間ではありましたが,3つの教育講演と1つのシンポジウムという非常に密度の濃いプログラムとなっておりました.
まず,最初の講演は藤田保健衛生大学の平野先生から下肢のロボットリハビリテーションについて,自験例を含めながらわかりやすく概説いただき,ロボットリハビリテーションの基本的な概念から,最先端の機器まで丁寧にご講演いただきました.次に経頭蓋磁気刺激(TMS)について,John Hopkins大学のCelnik先生から講演をいただき,脳卒中後のTMS治療についてエビデンスを踏まえてご講演いただきました.そして,この研究会の最も重要なセッションであるシンポジウムは「機能再建のための刺激療法最前線」ということで現在臨床で使用可能な機能的電気刺激(FES),経頭蓋直流電気刺激(tDCS),反復経頭蓋磁気刺激(rTMS),反復末梢性磁気刺激(rPMS)4種すべての刺激方法に対して,その研究のトップにいらっしゃる先生方が概説と特徴,エビデンスについて講演されました.同時に4種類のシステムについて学ぶことで,それぞれの特徴や違いについて理解がしやすく,とてもよい流れでありました.さらに,本会のよいところはその刺激装置を販売している会社が展示を出しており,そのシンポジウムの後,時間をとって実際にその装置を体験できるところです.
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