Japanese
English
特集 小児の運動器障害とリハビリテーション医学
6 小児期の運動器障害—上肢障害・外傷
Musculoskeletal Disorders of Pediatric : Upper Extremity
島村 安則
1
,
千田 益生
2
,
尾﨑 敏文
1
Yasunori Shimamura
1
,
Masuo Senda
2
,
Toshifumi Ozaki
1
1岡山大学病院整形外科
2岡山大学病院総合リハビリテーション部リハビリテーション科
キーワード:
野球肩
,
野球肘
,
離断性骨軟骨炎
,
上腕骨顆上骨折
,
オーバーユース
Keyword:
野球肩
,
野球肘
,
離断性骨軟骨炎
,
上腕骨顆上骨折
,
オーバーユース
pp.30-33
発行日 2018年1月18日
Published Date 2018/1/18
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- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 小児の運動器障害としては,スポーツなど慢性的に障害が発生する場合と,墜落・転倒などにより生ずる骨折などのいわゆる外傷に分けられる.代表的な障害として,投球時肩痛が主訴となる上腕骨近位骨端線離開,肘内側に痛みの生ずるリトルリーグ肘,肘外側に生じ重症化することで手術治療も余儀なくされる小頭離断性骨軟骨炎(osteochondritis dissecans)などがある.これらの上肢スポーツ障害を発症する患児の多くは全身のコンディションが不良であり,足関節,股関節,体幹など全身の柔軟性・安定性を獲得すべくリハビリテーションを行っていく.一方で,上腕骨顆上骨折や手関節骨折などの外傷ではギプス固定や手術治療により骨癒合をめざすが,早期より手指,肩などの可動域訓練を行い,仮骨が確認できれば自動屈曲・伸展運動,回内外運動を開始する.ただし,強い痛みを伴った可動域訓練は異所性化骨の原因となるため巌に慎まなければならない.
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