扉

運動器疾患に起因する要支援・要介護者が最も多いという実態に国もさまざまな施策を開始した．また，一部の要支援者向けサービスが地方の行政に移行するなど医療・介護をめぐる環境は今後ますます厳しくなることが予測され，ロコモティブシンドローム（以下，ロコモ）・運動器疾患対策は喫緊の課題となっている．その対策として，生活習慣の改善は当然ながら，最も重要となってくるのが運動療法を中心としたリハビリテーションである．本特集では，最前線でさまざまな取り組みをされている諸先生方に，それぞれの視点からロコモ対策と今後の可能性について概説していただいた．本著は現場で活躍されている医師やメディカルスタッフのハンドブックとして必ずや役立つものと確信している（担当：帖佐 悦男，企画：編集委員会）．