特集 もう見逃さない!迷わない!―非血液専門医のための血液診療
扉
岡田 定
1
1聖路加国際病院血液内科
pp.395
発行日 2014年3月10日
Published Date 2014/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107355
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本特集のコンセンプトは,「非血液専門医(一般内科医,研修医,開業医,他領域の専門医など)が,血液診療とどう関わっていけばよいか」にある.血液専門医から非血液専門医に「血液診療のエッセンス」をお届けすること,言わば「非血液専門医への応援歌」をまとめることにある.
血液疾患というとどのようなイメージをもたれるだろうか.「専門的な疾患」,「比較的稀な疾患」,「急に重症化する疾患」……と,ややもすれば敬遠されがちなイメージかもしれない.学生時代や研修医時代にちょっぴり経験した白血病やリンパ腫の入院患者の印象が,そのような特別なイメージを作りだしているのではないだろうか.でも,現実の血液診療は必ずしもそのようなものではない.通常の日常診療のなかで,貧血,白血球増加,白血球分画異常,血小板減少,出血傾向,リンパ節腫大など,さまざまな血算の異常や血液病態に遭遇することは日常茶飯事なのである.非血液専門医といえども,およその血液診療を理解していなければ,一般内科診療も専門科診療も成り立たないはずである.
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