連載 ISPRM招致活動記録・第9回
いざベルリンへ
道免 和久
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1ISPRM実行委員会
pp.721-722
発行日 2016年9月18日
Published Date 2016/9/18
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- 文献概要
神戸の対立候補都市の情報はなかなか知ることはできませんでしたが,出発まで2週間を切った頃に,オーストラリアが当初の噂のメルボルンではなく,シドニーで立候補するという情報が入りました.また同じ頃,ニューデリーを応援してほしい,というメールが流れていることがわかりました.公式の招致プレゼン以外のプロモーション活動は禁止されているはずなので,メールでのプロモーションについて事務局に問い合わせましたが,なしのつぶてでした.そこで,個人レベルでのメールによるお願いは問題ないものと判断し,選挙権がある委員のメールアドレスに,「神戸をよろしく」というメールを送りました.もちろんオーストラリアとインドには送っていません.その結果,数人からは「応援します」という返信が来ましたが,全般的に反応が良好とは言えませんでした.
日本は国際学会での人脈が限られていたため,ロビー活動も難しいと予想していました.そこで,招致プレゼンはもちろん,その際に配布する資料で好印象を得ることを思いつきました.具体的には,冊子として完成していたビッドペーパーをそのまま渡すのではなく,日本の美だけを集めた小冊子,ビッドペーパーのデータが入った特製USB,それらを入れる和紙製の箱(Bid Box)を準備しました(図).これを開催地選挙に関わる委員全員分で約80セット作成し,国際宅配便は遅延などのリスクがありますので,ベルリンに行く参加者が手分けをしてスーツケースに入れて持参することになりました.
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