リハニュース【Topics】
平成30年度リハビリテーション医療に関連する介護報酬改定について
日本リハビリテーション医学会 社会保障・障がい者福祉委員会
pp.791-797
発行日 2018年9月18日
Published Date 2018/9/18
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改定までの経過と概略
今回の介護報酬改定は,平成12(2000)年の介護保険制度発足から3度目となる医療報酬改定との同時改定である.リハビリテーション関連では医療保険によるリハビリテーションと介護保険でのリハビリテーションの整合性や円滑な移行などについて,平成24(2012)年の同時改定に引き続き重要な改定となることが考えられた.平成27(2015)年3月に「高齢者の地域におけるリハビリテーションの新たな在り方検討会」の報告書が提示されており,地域包括ケア体制の整備が国家的事業となっている時期に,介護保険における生活期リハビリテーションの抜本的見直しを迫っている.平成27年度介護報酬改定における重要項目として,リハビリテーション関連職だけでなく,医師,ケアマネジャー,福祉関連職,本人,家族などが話し合うリハビリテーション会議の開催および医師による説明と同意が必要なリハビリテーションマネジメントⅡが新設され,今回の改定においてさらにその流れが促進されることとなった.当学会としては本委員会内で議論したうえで,リハビリテーション医療関連10団体協議会診療報酬部会に参画し,部会内にて意見を調整し,厚生労働省に統一要望した.
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