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教育講座
拡張現実による自己運動錯覚の誘導—脳卒中による感覚・運動機能障害に対する新しい治療方法として
Own-body Kinesthetic Illusion in the Augmented Reality: A Novel Approach for Sensory-motor Disfunction Due to Stroke
金子 文成
1
Fuminari Kaneko
1
1札幌医科大学保健医療学部理学療法学第一講座
キーワード:
視覚刺激
,
運動知覚
,
脳卒中
,
拡張現実
,
運動錯覚
Keyword:
視覚刺激
,
運動知覚
,
脳卒中
,
拡張現実
,
運動錯覚
pp.234-240
発行日 2016年3月18日
Published Date 2016/3/18
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- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
視覚入力で誘導される四肢運動の知覚とは
1 自己運動錯覚—静止していても自己の運動を知覚する
通常,運動の感覚は運動の実行によって知覚される.しかし,いくつかの方法によって,実際には運動が生じていないにもかかわらず,運動が生じている感覚の知覚,すなわち自己運動錯覚(self-movement kinesthetic illusion)を生じさせることが可能である.自己運動錯覚は,ある特定の感覚モダリティを単独,もしくは複合的に刺激することで誘導される.これまでに,皮膚感覚入力1),深部感覚入力2),そして視覚入力3-7)が報告されている.さらに,覚醒下手術中(図1)8),あるいは体性感覚を遮断した状況下で脳を刺激した場合9)にも,自己運動錯覚は確認されている.
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