特集 リハビリテーション科専門医のロールモデルとリハビリテーションのエビデンス
扉
pp.189
発行日 2016年3月18日
Published Date 2016/3/18
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- 文献概要
リハビリテーション(以下,リハ)のエビデンスを示す手法として,多数の施設からリハ診療の内容を提供していただき,データベースを作成し,統計的に分析する方法がある.幸いなことに日本では,10年以上も前から回復期リハ病棟協会が主導した実態調査が行われ,有益なベンチマークデータが提供されてきた.加えて2012年からは日本リハ・データベース協議会(JARD)も急性期を含めたデータベースの構築を開始したが,現在の形でのデータ収集は昨年度でいったん終了している.蓄積されたJARDのデータの分析は継続されるが,より広い職種からの協力を得て,迅速なデータ収集と現場へのフィードバックが可能で,なおかつ妥当性が高く,国際的にも通用する新しいデータベースの構築が現在企画されている.リハ科専門医の存在意義というキーワードだけでなく,さまざまなリハ関連場面において役立ち,リハのアウトカムを明確に示せるデータベースを発展させるために,現在の問題点や今後の方向性もこの特集で示せれば有益である(担当:田中宏太佳,企画:編集委員会).
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