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2019年のISPRM招致に向けた動きを始めたのは,2014年春頃からです.才藤栄一先生を通じてISPRM理事からおおよその情報をいただき,2019年の6月頃で5日間の会場を押さえるところから始めました.具体的な会期について,国際会議ではラマダン期間は避けるべきという情報をいただきましたので,2019年のラマダンの日付を調べたところ,入りが5月6日,明けが6月4日とわかりました.これで仮の会期を6月9日〜13日とすることができました.開催地については2020年が東京オリンピックの年ですので,前年のプレイベントなどの影響を考慮し,西日本の都市を候補とする方向で検討しました.ただし,日本リハビリテーション医学会として公式の招致活動は始まっていませんでしたので,情報が独り歩きしないように,ISPRMという学会名も伏せたままでいくつかの都市の会場と仮交渉を行いました.同時に自治体からのサポート情報を集め始めたところ,どの自治体も国際会議や展示会の招致にはたいへん積極的で,プロモーション用のパンフレットなどから補助金の存在などの状況も徐々に把握できてきました.2014年9月には学会としてISPRM招致委員会が立ち上がりましたので,正式に名古屋,大阪,神戸の各会場を仮予約し,下交渉も開始しました.
12月の立候補の意思表明(いわゆる手挙げ)の時期が迫る中,招致のための戦略を練らなければならないと考えていたところ,10月下旬になって日本政府観光局(Japan National Tourism Organization,以下JNTO)側から救いの手が差し伸べられました.JNTOは日本政府としてMICE注1)(国際コンベンションなどの日本開催促進)事業を推進していますが,ISPRM招致はまさにこのMICE事業にぴったりのプロジェクトだったわけです.本来なら,もっと前にこちらからJNTOにコンタクトをとるべきでしたが,その時点では政府がそれほどの熱意をもっているとは知りませんでした.正直この点については出遅れであったと反省しています.今後国際会議を招致する場合には,まずJNTOに相談すべきだと思います.
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