第51回 日本リハビリテーション医学会 学術集会 パネルディスカッション◎摂食嚥下チームワーク
チームワークの鍵は摂食・嚥下障害看護認定看護師
鎌倉 やよい
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1愛知県立大学看護学部
pp.414-416
発行日 2015年7月18日
Published Date 2015/7/18
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はじめに
看護師の立場から摂食嚥下チームワークを考えるとき,その前提となる看護チーム,摂食嚥下の専門職によるチーム(以下,専門職チーム)に目を向ける必要がある.
いずれのチームも,医師または歯科医師をチームリーダーとする協働が基盤となるが,脳卒中発症後の急性期,回復期,慢性期へと,原疾患の経過に伴って協働する専門職は変化する1)(図1).急性期には看護チーム内で協働し,回復期には摂食嚥下を専門職チームと看護チームが協働する.
看護チームは看護師長及び看護師からなるチームであり,医師と協働して医療を受ける患者の24時間の生活を支援する.専門職チームには,医師,歯科医師の他,摂食・嚥下障害看護認定看護師(以下,認定看護師),言語聴覚士,歯科衛生士,栄養士,理学療法士,作業療法士等が参加する.
従って,チーム内及びチーム間のチームワークを良好に調整することが,摂食嚥下リハビリテーション(以下,リハ)の成果に影響する.両チームに所属する認定看護師がチームワークの鍵となる.
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