《教育講演》
運動と力の統一的学習・制御モデルとその応用
小池 康晴
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1東京工業大学ソリューション研究機構
pp.195-197
発行日 2015年3月18日
Published Date 2015/3/18
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はじめに
人は生まれたばかりの時は,体を自由に動かすことができず,何年もかけて正確な運動ができるように学習を行う.運動制御を考えるとき,大人になって実現されている運動を説明できるだけでなく,その運動ができるようになる過程が理解できれば,新しい運動(技能)を獲得するときの有益な情報になる.片麻痺などの症状が現れると,これまで無意識に行っていた動作が行うことが困難になる.リハビリテーション(以下,リハ)において,新たに運動を覚える脳の機能を最大限に利用できれば,不自由になった体をもう一度自由に動かせるように,助けることができると考えられる.
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