第48回 日本リハビリテーション医学会 学術集会/千葉 《ワークショップ2》臨床研究支援―研究デザイン・リハビリテーション医学の研究課題―座長/木村 彰男
聖路加国際病院における臨床研究支援体制
高橋 理
1,2
1聖路加国際病院一般内科
2聖ルカ・ライフサイエンス研究所臨床疫学センター
pp.187-190
発行日 2012年4月18日
Published Date 2012/4/18
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はじめに
日々の臨床業務を客観的に評価することは,医療の質の向上を達成する上で大切なことである.そのためには,臨床研究の方法論を用いて評価・発表・臨床へのフィードバックが必要である.そこで,最近では,医師・看護師のみならず,医療に携わる様々な職種が,データを収集し,統計学的な手法に基づいて科学的な根拠を示し,論文や学会で発表するという臨床研究を行うことが望まれている.しかし,その基盤となる学問である,臨床疫学や生物統計学などについて,現在まで,教育機関では体系的な教育システムを整えてこなかったため,一般病院での臨床研究の方法論教育や,個別の研究に対する研究支援の必要性が増している.
そのことより,聖路加国際病院では,2003年より全職員の臨床研究を促し支援する目的で,聖ルカ・ライフサイエンス研究所に現在の臨床疫学センターを設置し,個別の研究支援,勉強会,セミナーを開催し研究支援を開始した.そこで,本稿では当院における全医療従事者に対する臨床研究支援体制やその効果・今後について紹介する.
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