第5回 リハビリテーション科専門医会 学術集会/横浜 《シンポジウム》障害者の社会復帰支援―座長/佐伯 覚・浅見 豊子
リハビリテーション科外来の立場から
川手 信行
1
,
水間 正澄
2
1昭和大学保健医療学部リハビリテーション医学
2昭和大学医学部リハビリテーション医学教室
pp.379-382
発行日 2011年6月18日
Published Date 2011/6/18
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はじめに
当院リハビリテーション(以下,リハ)科は,特定機能病院として,入院中依頼患者の急性期リハと外来患者に対応している.当科の地域的な特徴として,当病院は品川区・大田区・目黒区の3区のほぼ中央に位置し,当科に依頼のあった脳卒中患者の約65%が当院から半径3km圏内に居住している1~5).当院周辺に回復期リハ病院がないためこれらの患者は,一時的には圏外の回復期リハ病院に転院はするが,退院した後,再びこの地域に戻って生活をする患者が多い.自宅に戻ってきた病院近隣の障害者が地域社会の中で生活できるように,急性期病院・特定機能病院のリハ科であっても地域リハ活動に関わり障害者の在宅生活支援をしていく必要があり5),発足以前から地域の障害者の社会復帰支援に携わっている.また,大学病院としての研修医・医学生の卒前・卒後教育としての地域医療連携・地域リハの実践が欠かせないこと6,7)や地域住民への貢献という本大学の方針などが加わって,当科では積極的に地域リハ,在宅障害者の生活支援に取り組んできた.
今回,私たちは当科で行ってきた地域リハ活動について紹介し,リハ科外来の立場から障害者の社会復帰支援に対する取り組みについて報告する.
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