第47回 日本リハビリテーション医学会 学術集会/鹿児島 《シンポジウム》排尿障害のリハビリテーションの進歩―座長/岩坪 暎二・吉田 輝
回復期リハビリテーション病棟における排尿障害の取り組み―排泄ケアチームを立ち上げて―
野元 佳子
1
,
久松 憲明
1
,
堀ノ内 啓介
1
,
重信 恵三
1
1おぐらリハビリテーション病院
pp.108-112
発行日 2011年2月18日
Published Date 2011/2/18
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はじめに
回復期リハビリテーション(以下,リハ)病棟は,2008年に診療報酬上において初めて「質の評価」が導入され,日常生活動作(ADL)の向上と在宅復帰という目標をチームアプローチによって達成するよう求められている病棟である.入院時に「トイレに行けるようになりたい」と希望する患者は少なくなく,家族からは在宅生活再開の条件として「排泄の自立」を求められることも多い.患者・家族双方の要求に加え,回復期リハ病棟に課せられた使命の達成という点においても,また最も大切な患者の健康管理という点からも,回復期リハ病棟において排泄障害に対する取り組みが重要であることはいうまでもない.未だ発展途上にあり,課題も多い当院の取り組みではあるが,本シンポジウムにおいて,一回復期リハ病棟の現場から排泄ケアの現状を報告させていただく.
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