第47回 日本リハビリテーション医学会 学術集会/鹿児島 《会長講演》
今日の先端科学を明日のリハビリテーションへ
川平 和美
1,2
1第47回日本リハビリテーション医学会学術集会
2鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科リハビリテーション医学
pp.755-762
発行日 2010年11月18日
Published Date 2010/11/18
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はじめに
第47回日本リハビリテーション(以下,リハ)医学会学術集会のメインテーマである「今日の先端科学を明日のリハビリテーションへ」はリハ医学・医療の中で,近年の展開が目覚ましい科学的側面に焦点を合わせ,「今日の先端科学の成果」を「明日のリハビリテーション」に生かそうとする積極的な姿勢を強調し,今後のリハ医学・医療の急速な革新を願ったものである.私はリハ医学・医療は現代のフロンティアだと考えており,障害者は勿論,広く国民全体からも医療における最後の砦として信頼される科学的な治療法の理論と手段を提供できるリハ医学・医療に発展することを願っている.
このような観点から,今回の学術集会の柱として,特定の先端科学を念頭に置いたものではないが,機能障害への科学的で効果的なリハ医療につながる治療の理論や技術,基礎研究を重視し,会長講演では促通反復療法による片麻痺回復促進効果に関する無作為化比較試験での有効性実証や温泉ならびに基礎研究を中心に我々の研究成果を報告した.
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