グラフ
リハビリテーション—今日から明日へ—中伊豆温泉病院
pp.965-970
発行日 1978年12月1日
Published Date 1978/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206714
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新幹線を三島駅で捨て,ローカル色豊かな伊豆箱根鉄道に乗り込むと,10月下旬の日差しはいかにもやわらかであった.単線のため上りの電車待ちしながら30分余,車窓に広がる田園風景を眺めたり,見え隠れする狩野川の流れを追っていると修善寺駅に着く.ここからさらにタクシーで10分余,清流すだく大見川右岸の小高い山の中腹に,淡い紅葉を背景として,コンクリートの地肌をそのまま生かした建物が建っていた.外壁には,開設以来の風雨の跡が刻まれており,アプローチの簡明な構成と相まって,素直に好感をいだかせる.これが,脳卒中を中心とするリハビリテーション病院として全国に知られる中伊豆温泉病院である.
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