第4回 リハビリテーション科専門医会 学術集会/諏訪 《シンポジウム》摂食・嚥下の運動学―座長/石井 雅之・藤谷 順子
筋電図と嚥下圧からみた摂食・嚥下の運動学
青柳 陽一郎
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1川崎医科大学 リハビリテーション医学教室
pp.703-707
発行日 2010年10月18日
Published Date 2010/10/18
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はじめに
嚥下機能あるいは嚥下動態評価として,下部脳神経の診察やスクリーニングテストの後に嚥下造影検査(videofluoroscopic examination of swallowing:VF),嚥下内視鏡検査(videoendscopy:VE)が行われることが多い.VFならびにVEにより準備期から咽頭期における嚥下動態は観察し得るが,嚥下時の咽頭内圧あるいは嚥下関連筋の神経生理学的評価まで行うことはできない.われわれの施設では,嚥下障害患者に対して,必要に応じて嚥下時の咽頭圧測定,筋電図検査を施行している.本稿では,筋電図と嚥下圧を理解するために必要な嚥下の神経機構を概説し,われわれが実際に行っている検査について具体例を交えて紹介したい.
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