第4回 リハビリテーション科専門医会 学術集会/諏訪 《シンポジウム》臨床に生かす動作解析―座長/蜂須賀研二・山本 澄子
失調の簡易動作解析
加賀谷 斉
1
,
渡辺 章由
2
,
松田 文浩
3
,
加藤 洋平
3
1藤田保健衛生大学医学部リハビリテーション医学Ⅰ講座
2藤田保健衛生大学医療科学部リハビリテーション学科
3藤田保健衛生大学病院リハビリテーション部
pp.612-614
発行日 2010年9月18日
Published Date 2010/9/18
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はじめに
これまで数多くの動作解析の研究報告があるが,動作解析の最大の問題点はそれが実際の臨床場面で十分活用されていないことである1).中でも計測や解析に長時間を要することが,臨床面での普及を妨げる最大の因子になっている.運動学的分析では二次元あるいは三次元の動作解析装置を用いて,多数のマーカを体に取り付け,計測後に得られた膨大なデータを解析する必要がある.これでは忙しい日常の臨床で用いようとする気にはならない.また,苦労して得られたデータも動作解析の専門家以外には直感的に理解しにくいことが多い.われわれは動作解析を日常の臨床場面で用いるために,直感的に理解しやすい動作を最小限のマーカを使用して計測するシステムの構築を試みている.本稿では,失調についてわれわれが取り組んでいる簡易動作解析について述べる.
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