外科医を取り巻く諸問題
女性外科医 現状と課題
名川 弘一
1
1東京大学 腫瘍外科
キーワード:
外科学
,
保育所
,
労働
,
育児休業
,
女性医師
Keyword:
Nurseries
,
Physicians, Women
,
General Surgery
,
Work
,
Parental Leave
pp.717-722
発行日 2008年7月1日
Published Date 2008/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2008258161
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近年、女性外科医の数は増加している。外科医全体に占める女性の割合は、1996年には2.4%であったが、2002年には3.9%、2006年には4.5%となった。これは、外科医総数の減少と、女性外科医数の増加によるものである。その背景には、外科は男性が行うものという意識が薄まり、それまでの女性への抑圧が減少してきたこと、また女性を取り巻く職場環境の体制整備の充実化も関与していると考えられる。しかし、先進諸国と比較した場合、日本の保育に関する国民意識ならびに制度が不十分であり、さらなる改革・充実化が求められる。
©Nankodo Co., Ltd., 2008