第3回 リハビリテーション科専門医会 学術集会/福岡 《教育講演》
嚥下障害と服薬―嚥下したカプセルが胃に到達するまでの動態を中心に
千坂 洋巳
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1芳野病院リハビリテーション科
pp.442-445
発行日 2009年7月18日
Published Date 2009/7/18
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脳卒中の嚥下障害の発生頻度
脳卒中急性期の嚥下障害の頻度について,Gordonら1),Hornerら2),Danielsら3),Mannら4)は,急性期脳卒中の38~64%で嚥下障害を認めると報告している.
また,慢性期の嚥下障害の頻度については,Mannら4)は,①6カ月後生存者のうち87%が発症前の食事に戻っていたが,②脳卒中から6カ月後でも50%が臨床的に嚥下障害を認めた.③発症から10日(中央値)に嚥下の初期評価を行い嚥下障害を認めた患者67名の,6カ月後の嚥下造影検査では,喉頭侵入34名/67名,誤嚥17名/67名であったと報告している.
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