故 石田 暉 教授との歩み

はじめに

　全く想像も出来なかった第45回日本リハビリテーション医学会学術集会に至る経緯であった（写真1）．

　亡き石田　暉教授への惜別の念を示すよすがとして慶應関連，東海大学時代，筆者が定年後の10年を含め，共に過ごした年月を振り返ってみたい．

　結縁の兆しは1966年4月，慶應義塾大学医学部附属病院にリハビリテーション（以下，リハ）センターが開設された時に遡るといえようか．この存在が1981年東海大学医学部リハ学教室発足直後から場を共にすることにつながる（表1）．