追悼
石田 暉先生を悼む
木村 彰男
1
1慶應義塾大学月が瀬リハビリテーションセンター
pp.305
発行日 2007年3月10日
Published Date 2007/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100500
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東海大学リハビリテーション科学教室石田暉教授が2007年1月5日に逝去されました.先生のご冥福をお祈りし,謹んで哀悼の意を表したいと存じます.
石田先生は慶應義塾大学医学部を1973年に卒業され,当初は整形外科学教室に入局されています.ちょうど,千野直一先生が米国から帰国され,母校のリハビリテーション科を新たに立ち上げる時期に当たり,千野門下の最初の弟子として1974年4月にリハビリテーション科に転科されました.私は石田先生の1年後輩にあたり,直接リハビリテーション科に入りましたので,まさに同時に入局したわけです.まだバラックのような建物でリハビリテーションを行っていた時代で,千野先生の指導のもと,石田先生と勉強会,抄読会などを行い,リハビリテーションの臨床や筋電図検査に取り組んでいたことが懐かしく思い出されます.石田先生はその後,恩師の千野先生が長年リハビリテーション医学の研鑽を積まれた,米国ミネソタ大学の大学院に留学され,帰国後,慶應義塾大学月が瀬リハビリテーションセンターなどに勤務された後,1983年から東海大学リハビリテーション科に移られています.村上惠一教授を支えて同教室の礎を作られた後,1997年に村上教授のあとを継いで教授に就任されています.
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