第44回 日本リハビリテーション医学会 学術集会/神戸 《パネルディスカッション》高齢者切断の義肢-処方の実学-―座長/赤居 正美・陳 隆明
義肢使用者の高齢化-労災義肢適合巡回サービスの経験から-
德弘 昭博
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1独立行政法人労働者健康福祉機構 吉備高原医療リハビリテーションセンター
pp.345-348
発行日 2008年6月18日
Published Date 2008/6/18
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はじめに
高齢者と切断の問題には高齢で切断者になった場合の義肢対応と同時に,義肢を使用している切断者の高齢化による身体的心理的機能の低下への対応も含まれる.加齢による機能の低下には義肢への対応も要求される.また義肢自体の適応も考慮の対象となる.しかし若年で受傷し義肢を使用してきた外傷性切断者が高齢となった場合の自然経過や,ADL維持のための義肢への対応に関してはほとんど報告がない.
今回は,吉備高原医療リハビリテーションセンターが実施している労災による切断者に対する巡回サービス(以下,義肢巡回サービス)における切断者の高齢化への対応の経験を処方の実学というテーマに沿って述べる.
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