第44回 日本リハビリテーション医学会 学術集会/神戸 《パネルディスカッション》内部障害リハビリテーションの実学-心臓・腎臓・呼吸-―座長/上月 正博・上好 昭孝
腎不全患者の在宅リハビリテーションの実際と効果
武居 光雄
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1医療法人光心会諏訪の杜病院
pp.173-177
発行日 2008年3月18日
Published Date 2008/3/18
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はじめに
2005年末における透析患者総数は257,765人であり,前年より12,000人増加(2005年における新規導入患者36,063人,死亡患者23,983人)した.生活習慣病の増加と透析医療の進歩により,毎年増加の一途をたどっている.また,死亡原因のうち心不全死は1998年の36.5%をピークに年々減少をみており2005年には25.8%となったが,いまだに第1位である.また,脳血管障害死は1984年の15.4%をピークに減少(2005年は9.8%),心筋梗塞も1997年の8.4%をピークに減少(2005年は5.1%)した.一方,感染症死が増加し,2005年は過去最高(19.2%)を示しており,悪性腫瘍死も過去最高の9.0%を示している1).必然的に寝たきりの患者も増えており,ADLやQOLを保つための方策をとることが早急に必要である.いわゆる予防的リハビリテーションや積極的なアプローチが大切である(表).
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