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特集 Onco-Nephrology—がん治療の最新フロンティア
Ⅲ.腎不全患者とがん
腎不全患者におけるがん診療の実際
Clinical practice patterns of hemodialysis patients for the cancer
武本 佳昭
1
,
長沼 俊秀
1
Yoshiaki Takemoto
1
,
Toshihidei Naganuma
1
1大阪市立大学大学院泌尿器病態学
キーワード:
血液透析
,
悪性腫瘍
,
罹患率
,
検診
Keyword:
血液透析
,
悪性腫瘍
,
罹患率
,
検診
pp.576-579
発行日 2015年6月20日
Published Date 2015/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205391
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要旨 透析患者においては一般人と比較してがんが高率に発生すると考えられる。その発症時期については透析導入初期に見つかることが多く,透析導入初期に特に注意していく必要がある。発症するがんについては消化器系がん,泌尿器系がんの順で頻度が高く,呼吸器系がんの頻度は一般人よりも低いと考えられる。このことを踏まえた検査の計画を立てる必要があるが,実際の診療においては侵襲の大きな消化器系の検査頻度が低いことが問題と考えられる。また,婦人科系のがんについてはほとんど検査が行われていないことも問題である。
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