第44回 日本リハビリテーション医学会 学術集会/神戸 《シンポジウム》骨関節疾患リハビリテーションの実学(運動器の10年)-変形性膝関節症のリハビリテーション実学-―座長/上尾 豊二・浅山 滉
内側型変形性膝関節症の発症危険因子
大森 豪
1
1新潟大学超域研究機構
pp.85-89
発行日 2008年2月18日
Published Date 2008/2/18
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はじめに
内側型変形性膝関節症(以下,内側型膝OA)は我が国における代表的な骨・関節の加齢性疾患であり,荷重関節である膝関節の機能が障害されるため中高年者のADL(activity of daily life)やQOL(quality of life)に大きな影響を与える.内側型膝OAの80%以上は1次性であり加齢に伴って発症するため,その病態や危険因子の解明には自然経過の把握が極めて重要である.我は,内側型膝OAの自然経過と危険因子を知る目的で長期の疫学調査(松代膝検診)を行ってきた.本稿では,この疫学研究を紹介し本研究から得られたX線上の内側型膝OAの発症危険因子について概説する.
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