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シンポジウム 変形性膝関節症の病態からみた治療法の選択
変形性膝関節症の発症および悪化因子への対応
Risk Factors of Knee Osteoarthrosis and Those Relation to Its Conseravative Treatment
古賀 良生
1
,
大森 豪
2
,
松枝 宗則
2
,
塩崎 浩之
2
,
寺島 和浩
3
Yoshio Koga
1
1新潟こばり病院整形外科
2新潟大学医学部整形外科
3新潟大学工学部
1Department of Orthopaedic Surgery, Niigata Kobari Hospital
キーワード:
knee osteoarthrosis
,
変形性膝関節症
,
risk factor
,
悪化要因
,
conservative treatment
,
保存療法
Keyword:
knee osteoarthrosis
,
変形性膝関節症
,
risk factor
,
悪化要因
,
conservative treatment
,
保存療法
pp.117-123
発行日 2000年2月25日
Published Date 2000/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908365
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要旨:わが国においては一次性の内反変形に伴う内側型が最も多く,人口の高齢化とともに増加している.14年間で3回にわたる疫学調査の結果,加齢,女性,肥満が悪化要因で,内反変形や関節弛緩性が悪化に関与していることが判明した.これら悪化要因と進行過程の関連は,生体力学的検討から立脚時の運動の破綻として理解できる.変形性膝関節症に対する治療法の選択は,X線上の進行度,症状の強さや年齢等の要素のみではできない.患者の大多数が対象となる保存療法は減量,筋力強化や装具療法において,その意義を悪化要因との関連で説明し,患者に理解させることが重要である.
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