Japanese
English
論述
内側型変形性膝関節症に対する片側型人工膝関節置換術について
PCA Unicompartmental Knee Arthroplasty for Medial Gonoarthrosis
長谷川 幸治
1
,
大石 幸由
2
,
伊藤 晴夫
3
,
清水 卓也
1
,
猪田 邦雄
1
,
三浦 隆行
1
Yukiharu Hasegawa
1
1名古屋大学医学部整形外科
2豊橋市民病院整形外科
3東京厚生年金病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Nagoya University School of Medicine
キーワード:
変形性膝関節症
,
osteoarthritis of the knee
,
片側型人工関節置換術
,
unicompartmental arthroplasty
,
高位脛骨骨切り術
,
high tibial osteotomy
Keyword:
変形性膝関節症
,
osteoarthritis of the knee
,
片側型人工関節置換術
,
unicompartmental arthroplasty
,
高位脛骨骨切り術
,
high tibial osteotomy
pp.691-698
発行日 1992年6月25日
Published Date 1992/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900871
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抄録:65歳以上の内側型変形性膝関節症に片側型人工膝関節置換術(UNI)を行い,術後2年以上経過した67膝(53例)の臨床およびX線評価を行った.全例セメントを使用した.男性12膝,女性55膝で,手術時平均年齢71歳(62~84歳)であり,一次性関節症55膝,膝骨壊死による二次性関節症12膝で,経過観察期間は平均39ヵ月であった.全例2週間以内に荷重歩行ができ,入院期間は平均40日であった.臨床成績は日整会点数が術前平均54点が,最終経過観察時平均85点に改善した.平均可動域は術前伸展-12°,屈曲125°が,術後伸展-8°,屈曲122°と不変であった.X線評価では,各コンポーネントの正確な設置が可能であった.下肢アライメントは術前FTA平均186°が術後平均176°に改善した.
活動性の低い65歳以上の高齢者では,UNIは高位脛骨骨切り術と比べ,社会復帰が早いので適応を厳守すれば,優れた手術方法であると考えられた.
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