連載 地域生活を支える!? スポーツ内科の基本知識・第3回
栄養とスポーツ
田中 絢
1
1ゆうき内科・スポーツ内科
pp.30-33
発行日 2020年3月15日
Published Date 2020/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003201160
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はじめに
東京五輪の開催も目前に迫り,「スポーツ栄養」「アスリートの食事方法」に関する情報に触れる機会も増えたのではないだろうか。筆者は高校でラグビー部のマネジャーをしていた関係で「スポーツ選手を食で支えたい」と考え管理栄養士・公認スポーツ栄養士となった。産婦人科や急性期病院での勤務を経て,現在はスポーツ内科でさまざまな内科的疾患をもつアスリートへの食事・栄養相談を行いながら,スポーツの現場にてジュニアアスリートから世界を狙えるトップアスリートまで栄養サポートを行っている。こう書くと煌びやかな仕事を想像されるかもしれないが,実際の現場は泥臭く,かなり体力を要する。さまざまなバックグラウンドを持つアスリート一人ひとりに信用・信頼され,こちらの提案に耳を傾けてもらい,彼ら彼女たちの目標達成のために並走させてもらうためには困難が立ちはだかることもしばしばである。しかし困難以上に探究心がくすぐられる仕事ではある。本稿では「スポーツ栄養とは何なのか」「スポーツの現場で生じている栄養に関連する問題」といった概要を中心に解説する。
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