BOOK REVIEW
—はじめよう!おうちでできる—子どものリハビリテーション&やさしいケア—小さく生まれた子どもや重い障がいのある子どもの在宅支援のために
小沢 浩
1
1島田療育センターはちおうじ
pp.384
発行日 2019年11月15日
Published Date 2019/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003201127
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少子化が問題になっている現代の日本において,体重2,500g未満の低出生体重児の割合は約10%となり,医療的ケア児は10年前に比べ2倍の約2万人,人工呼吸器を必要とする子どもたちは10年前の約10倍の約4,000人と増加の一途をたどっている。その多くの子どもたちは在宅で生活を送る。だが,その増加に社会は戸惑い,子どもたちと家族を取り巻く環境はあまりにぜい弱である。
本書は,そんな子どもたちと家族に幸せをもたらそうと日々奮闘するフロンティアたちが結集して作り上げた本である。本をひもとくと,多くのイラストや写真があり,やさしい文字と色使いが彩を添えている。執筆者も医療・福祉・教育と,多職種連携がなされている。多職種連携は,子どもと家族を支援するだけでなく,新たな社会システムを創っていくうえで欠かせないものであり,そのことも本書は体現している。
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