特集 シルバーリハビリ体操指導士養成事業に学ぶ,住民主体型介護予防
シルバーリハビリ体操指導士養成事業および体操普及活動の状況/[コラム]守谷市行政から/[コラム]体操のモチベーション/[コラム]利根町におけるシルバーリハビリ体操指導士の現況
齋藤 由香
1
,
大西 耕平
1,2
,
椎名 均
3
,
毛利 直美
4
,
荒木 忠臣
5
1茨城県立健康プラザ介護予防推進部
2公益社団法人日本理学療法士協会
3守谷市役所保健福祉部介護福祉課高齢福祉グループ
4守谷市シルバーリハビリ体操指導士会
5利根町リハビリ体操指導士の会
pp.28-36
発行日 2018年1月15日
Published Date 2018/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200774
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はじめに
茨城県は関東地方の北東に位置し,44市町村から構成され,県庁所在地の水戸市に茨城県立健康プラザ(以下,健康プラザ)がある。平成29年10月1日現在,県の総人口は約289万人であり,そのうち,65歳以上の高齢者人口は約81万人,高齢化率は28.3%であり,全国平均よりも上回っている状況である(表1)。市町村別に高齢化率を見ると,大子町が43.2%と最も高く,最も低いのがつくば市の20.0%である1)。
平均寿命は男女ともに低位の状態であるが2),健康寿命は,男性4位,女性7位という特徴がある。県の総面積は約6,000km2で全国24位ながら,平坦部が多い地域のため,可住地面積では約4,000km2と全国4位となっている。わが国における急速な高齢化の進行は茨城県でも例外ではなく,2040年には高齢化率36.4%(9.6ポイント増)となることが予測されている3)。本稿では,これまでに取り組んできた事業の活動状況を紹介するとともに,今後の課題についても報告する。
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