特集 地域を支える多職種協働
薬剤師の役割と多職種連携
有澤 賢二
1
1公益社団法人日本薬剤師会
pp.814-820
発行日 2017年10月15日
Published Date 2017/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200710
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はじめに
わが国における薬剤師は,明治時代に制定された「医制」「薬律」による医薬分業の構築とともに,約1世紀を通じて現在の普及に至っている。国家資格である薬剤師は,薬局(医薬品販売,調剤),病院,診療所だけでなく,医薬品メーカー,医薬品卸売業,行政機関等,医薬品にかかわるすべての分野にわたって活躍しており,薬剤師養成教育は進歩する薬物療法や,より高く求められる臨床能力を培うため,平成18年より教育年限が4年制から6年制に延長された。
全国47都道府県の薬剤師を束ねる職能団体として日本薬剤師会(以下,日薬)では,薬剤師としての責務である医薬品の供給を通じた国民の健康な生活を確保する役割を果たすべく各種事業に取り組んでおり,現在の会員数は10万4,024人(平成28年10月末)である。2025年の地域包括ケアシステムの構築に向けての現状と課題,多職種との連携のあり方について,日薬としての取り組みなどを紹介する。
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