特集 在宅における心臓リハビリテーション
地域における心臓病患者の問題点—急性期病院 退院支援看護師の立場から
松本 明子
1
1聖路加国際病院
pp.728-736
発行日 2017年9月15日
Published Date 2017/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200688
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はじめに
退院支援看護師の業務範囲は病院により異なるが,聖路加国際病院(以下,当院)では入院患者に限定せず外来患者や一般市民からの療養に関する相談業務へと拡大してきている。この療養に関する相談・支援業務においてリハに携わる職種との協働・連携は欠かせない。
心臓病患者は利用できる公的資源の適応が限定される,疾病管理のわかりづらさから資源はあっても現場の受け入れのハードルがあるなど,いくつかの特徴があると感じている。
地域包括ケアシステムの構築は自治体によって格差があり,医療資源や介護・福祉資源やサービスの細やかさも違うので,どの地域でも共通の課題とは言えないが,都心の第3次救急を担う急性期病院で実際に退院支援を実践している立場から,退院支援のプロセスに沿って,また,在宅調整時,転院調整時の切り口で地域における心臓病患者の問題点をまとめてみた。
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