特集 退院後の産褥指導
退院後の褥婦の問題点—学生指導の立場から
平沢 美恵子
1
1日本赤十字社助産婦学校
pp.41-44
発行日 1973年1月1日
Published Date 1973/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204462
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施設内分娩の増加と問題点
近年母子のおかれている地域の状況は,自然的条件,人文的条件ともに悪化および複雑化してきている。すなわち高度経済成長の反面,急速な工業化に伴い,大気汚染,河川・海洋の汚濁,騒音・振動・悪臭など自然環境の破壊に直面し,公害により母子を含む多数の人々が健康に障害をうけている。また,人口の都市集中により都市は過密の度を加え,経済問題,住宅問題など多発し,一方家族構成も核家族化の一途をたどり,家庭の生活環境も大きく変化してきている。
これらの自然的背景,社会的背景の中で出産し,これから育児をしようとする褥婦への指導のあり方は,と焦点をしぼった時に生じてくる問題は数多い。
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