協会長対談
名越康文氏と語る 心をつなぐ技術—コミュニケーションを考える(後編)
名越 康文
1,2
,
中村 春基
3
1相愛大学
2高野山大学
3日本作業療法士協会
pp.980-985
発行日 2015年9月15日
Published Date 2015/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200352
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患者さんとの距離感とトラウマ
中村 ここまで,名越先生の病院勤務時代の急性期・重症の患者さんへの対応や,クリニック開業後の名越先生の“面倒見のよさ”といいますか,患者さんとの密なかかわりについてうかがってきました.お話を聞いていて,何というか,とてもおやさしいと思いました.先生ご自身は大変ですけれど.
名越 当時は,大変なのかもよくわからない状態でした.そのころの私は自律神経失調症だったと思います.過労でかなり危険な状態が3年くらい続いていました.だから,同業の精神科医,あるいは作業療法士でも精神科や心療内科に関連したデイケア等にお勤めの方には,距離感ということにおいて,携帯番号を患者さんに伝えてしまうような,絶対に私のようなことはするなと言いたいです(笑).
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