連載 実践から読み解く地域リハと地域包括ケア・第7回
座談会:地域包括ケア時代の地域リハと地域リハ研究会—前篇
長谷川 幹
1
,
村井 千賀
2
,
岡持 利亘
3
,
永耒 努
4
,
中野 輝美
5
,
柳 尚夫
6
1三軒茶屋リハビリテーションクリニック
2厚生労働省老健局老人保健課
3霞ヶ関南病院
4株式会社コンパス
5兵庫県淡路市健康福祉部
6兵庫県豊岡保健所
pp.57-61
発行日 2016年1月15日
Published Date 2016/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200297
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はじめに
柳 地域リハというのは,実は古くて新しい課題ですよね。国からも,単に訓練だけでなく参加や活動などへの視点といったリハのあり方を見直そうという方針が出ました。本当に地域の高齢者あるいは障害者が活動できるような場づくりをしようと。そういう中で,地域リハビリテーション活動支援事業も出てきた。いま全国のOT,PT,STと,そのパートナーとして市町村で働く保健師などさまざまな人たちが一緒になってやっていこうよねという話が出てきています。われわれ全国地域リハビリテーション研究会(以下,地域リハ研究会)という組織は,リハ職だけの集まりではなく,当事者も含めて地域にかかわるあらゆる人が集って地域リハというものを考える場だと思っています。今回の連載では,立場や職種がバラバラな人たちに,それぞれの経験から地域リハとの出会いや想いを紹介していただきましたが,この座談会では書ききれなかった主張や,これからの地域活動についての展望などを自由に語り合い,それを連載のまとめにしたいと考えて企画しました。
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