特集 他専門職のワザがわかる 「在宅リハ」の可能性
地域包括ケアを、リハ職も共に
宮田 昌司
1,2
1日本訪問リハビリテーション協会
2初台リハビリテーション病院
pp.934-936
発行日 2013年11月15日
Published Date 2013/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102646
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2025年を目途に国が推し進めている「地域包括ケアシステム」は、日本社会が今まで経験することのなかった危機への対処である。対象地域として、おおむね人口1万人の範囲(中学校区程度)を想定し、包括的なケアサービス提供のための仕組みを提案している。4~5年前まではセーフティネットという言い方もしていたが、いよいよ超高齢社会の大波をすぐそこに控え、本腰を入れ、具体的に改革しようという動きであると認識している。
筆者は理学療法士として、20年近く在宅ケアの現場に関わってきた。そのなかで、訪問リハの「効果」「難しさ」「楽しさ」「多職種と力を合わせることの大変さ」を痛感した。本稿では、訪問リハビリテーション(以下、訪問リハ)を取り巻く現状とともに、2025年を見据え日本訪問リハビリテーション協会(以下、当協会)がめざすところについて述べる。
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