特集 高齢障害者の自動車運転
坂総合病院における自動車運転評価の実践報告
菅野 俊一郎
1
,
冨山 陽介
2
1公益財団法人宮城厚生協会坂総合病院リハビリテーション室
2公益財団法人宮城厚生協会坂総合病院リハビリテーション診療部
pp.717-721
発行日 2015年10月15日
Published Date 2015/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200222
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はじめに
坂総合病院(以下,当院)は地域医療支援病院として地域の急性期医療の中核を担っている。46床の回復期リハ病棟も持ち,4人のリハ専門医と83人のリハスタッフを擁して急性期リハから介護保険までのリハを展開している。
自動車運転は生活,仕事の両面で必要性が高く,脳卒中発症を理由に諦められない患者も多い。しかし,一般病院での自動車運転再開への取り組みにはさまざまな制限がある。シミュレータは高価であり,敷地内に運転コースを持つこともほぼ不可能である。現実的には自動車教習所(以下,教習所)や運転免許センターとの連携を図り,できる範囲での取り組みとなる。これらの一般病院での取り組みの標準化も必要と考える。
本稿では当院の運転再開支援を示して,実際の取り組みの工夫と症例を紹介する。
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