Book Review
臨床OT ROM治療—運動・解剖学の基本的理解から介入ポイント・実技・症例への展開
澤 俊二
1
1金城大学医療健康学部
pp.614
発行日 2015年8月15日
Published Date 2015/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200190
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このような多事多難な時に,こんなに良い本を山本伸一さんたちに出していただいた。大きく感謝したい。私の率直な気持ちである。また,出版の労を尽くされた三輪書店にお礼を申し述べたい。
終末期リハを志向する者の一人として,関節拘縮や姿勢のゆがみは難敵であると思っている。最悪の時は,お棺にご遺体をお納めすることができず,人間らしい姿でお送りすることができなくなる。一方,急性期,回復期,生活期では,セラピストや病棟・施設スタッフらの知識不足,介入不足,技術不足のために人為的(言い過ぎであろうか?)に作られる関節拘縮や姿勢のゆがみがあり,直接的に,活動や参加に影響を及ぼす。予防対策もしっかりとしなければならないが,介入は惰性的であり,おざなりであるように見える。でも,スタッフは皆なんとかしなければと思っておられる。技術があるものなら知りたい,学びたいと思っておられる。
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