連載 老健のPT—転倒事故をゼロに近づけるための挑戦・第5回
入浴や首頭挟み込み等事故防止のための環境整備の一工夫
深沢 和範
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1医療法人立星会介護老人保健施設甲府南ライフケアセンター
pp.357-359
発行日 2015年5月15日
Published Date 2015/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200115
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入浴場面での事故
入浴は,諸々の温熱効果を期待できることや浮力の利用で身体を自由に動かせるといった物理的有利性がある反面,それに伴う危険性,生命にかかわる危篤な状態になる行為・行動であることを留意する必要がある。実際に入浴中の死亡事故のニュースを耳にしている。心身になんらかの障害を抱えた人や高齢者の入浴を行う場合は,温熱が身体に及ぼす影響や禁忌と浮力物理的作用などを理解し,入浴業務に携わることが専門職としての役割である。このような観点から,甲府南ライフケアセンター(以下,当該施設)ではPTは入浴に関する知識を介護・看護職員へ伝える教育の場を設けており,入浴の事故防止へ努めている。
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