特集 入浴をみなおす
入浴動作の基本と条件整備
河添 竜志郎
1
1熊本住まいづくり研究所
pp.722-730
発行日 1998年8月1日
Published Date 1998/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905643
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はじめに
本来入浴の目的とするところは,体を清潔に保つことや,身体的に体を温めることによる循環機能の促進,緊張の緩和,心理的な効果などが考えられる.特に我々日本人の多くは,保清以上に身体面や心理面を求めて入浴する傾向が強いと言える.
しかし,いざ何らかの身体的な障害を伴って医療機関に入院した場合,医療機関のシステム上保清を重視した入浴形態を取らざるを得ず,身体面や心理的に効果の高い入浴ができていないのが現状である.そこで今回,身体的な障害を持った場合の入浴動作の特徴と対処方法,それらに伴う必要環境や福祉用具について解説する.
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