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Spine & Spinal Cord Volume 37, Issue 10 （December 2024）

脊椎脊髄ジャーナル 37巻10号（2024年12月発行）

Japanese English

特集転移性脊椎腫瘍治療大全

第4章　治療の工夫と問題点

今朝麻痺になった患者が搬送．さてどうする？ What can We Do when a Patient with Metastatic Spinal Tumor who Developed Paralysis This Morning? 古矢丈雄 ¹ , 志賀康浩 ¹ , 永嶌優樹 ¹ , 武田昴典 ¹ , 大山秀平 ¹ , 大鳥精司 ¹ Takeo FURUYA ¹ , Yasuhiro SHIGA ¹ , Yuki NAGASHIMA ¹ , Kousuke TAKEDA ¹ , Shuhei OYAMA ¹ , Seiji OHTORI ¹ ¹千葉大学医学部附属病院整形外科 ¹Department of Orthopaedic Surgery, Chiba University Hospital キーワード：転移性脊椎腫瘍 , spinal metastasis , 姑息的手術 , palliative surgery , 放射線治療 , radiation therapy Keyword: 転移性脊椎腫瘍 , spinal metastasis , 姑息的手術 , palliative surgery , 放射線治療 , radiation therapy pp.815-820

発行日 2024年12月25日 Published Date 2024/12/25

DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002202414

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参考文献 Reference

はじめに

　がん患者の増加に伴い，脊椎転移により整形外科・脳神経外科へ紹介される症例も増加している．原発科による画像スクリーニングで発見された脊椎転移や，比較的症状が軽い段階で紹介される症例もあるが，中にはすでに重篤な神経症状が出現した後に初療する場合もある．また，運動器症状によって初めて医療機関を受診し，原発不明がん脊椎転移として対処を求められる症例も増加している．本稿では，すでに脊椎転移による症状が出現している症例の対応について，「今朝麻痺になった患者が搬送．さてどうする？」という症例設定に沿って，自験例を提示しつつ文献的考察を加え概説する．