Japanese
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特集 転移性脊椎腫瘍治療大全
第1章 診断
原発不明がん脊椎転移の診断
Diagnosis of Spinal Metastasis from Cancer of Unknown Primary Origin
今西 淳悟
1
Jungo IMANISHI
1
1帝京大学医学部整形外科学講座
1Department of Orthopaedic Surgery, Teikyo University School of Medicine
キーワード:
がん背椎転移
,
spinal metastasis
,
前駆症状
,
prodrome
,
オンコロジックエマージェンシー
,
oncologic emergency
,
OE
Keyword:
がん背椎転移
,
spinal metastasis
,
前駆症状
,
prodrome
,
オンコロジックエマージェンシー
,
oncologic emergency
,
OE
pp.703-707
発行日 2024年12月25日
Published Date 2024/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002202394
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はじめに
日本では,医療の進歩や交通事故の減少,救急医療体制の整備などにより,がん以外の疾病や外傷で亡くなる人の数が大幅に減った.一方でがんの罹患は増え,男性の3人に2人,女性の2人に1人は一生に一度はがんに罹患するようになった.診断・治療の両面での進歩によりがんの治療成績は年々向上し,がんが治った人,がんを抱えながらも生きている人が数多くいる.整形外科の診療においても,がんを念頭に置いて診療することが求められている.腰痛や神経症状を訴える患者の中には,がん脊椎転移の患者が含まれる.がん脊椎転移をできる限り早期に診断し,手術や放射線照射などの必要な治療を速やかに提供し,原発巣が不明な場合は原発巣診断につながる初期対応を迅速かつ適切に行うことが求められている.
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