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特集 脊椎脊髄手術 術中・術後出血をいかに減らすか!
止血剤の適正使用
Proper Use of Haemostatic Agents
大和 雄
1
Yu YAMATO
1
1浜松医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Hamamatsu University School of Medicine
キーワード:
止血剤
,
haemostatic agents
,
脊椎手術
,
spinal surgery
,
費用対効果
,
cost effectiveness
Keyword:
止血剤
,
haemostatic agents
,
脊椎手術
,
spinal surgery
,
費用対効果
,
cost effectiveness
pp.631-635
発行日 2024年12月25日
Published Date 2024/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002202378
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はじめに
脊椎脊髄手術において,術中出血量は術中および術後の合併症の発生に関連することが知られており,合併症を回避するためには重要な因子である4).術中の出血コントロール不良は術野の視認性の悪化を引き起こし,硬膜損傷など神経組織の損傷や,術後血腫による麻痺につながることがある.また,脊柱変形矯正などの侵襲の大きな手術では大量出血が生じ,術中や術後の全身状態悪化や全身的合併症発生にも影響する.そのため,術中出血コントロールの成否は安全な脊椎手術のために非常に重要なポイントの1つである.近年,本邦でもさまざまな局所止血剤が使用できるようになっており,術中出血コントロールの改善に寄与している.しかし,止血剤は高価なものが多く,医療経済的には適正に使用することが求められている.
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