Excelsius GPSを用いた脊椎手術

Robot-assisted Spine Surgery for Degenerative Spine Disease

はじめに

　2021年より本邦でも脊椎ロボットによる手術支援が開始された．当施設でも2021年12月よりExcelsius GPS^® spine robot system（EGPS）を導入し，実際の脊椎手術で使用を開始した．先行する諸外国の報告から高いスクリュー設置精度の獲得が期待される^1〜3）一方で，学習曲線の存在^2）により，初期例では手術時間の延長が起こること，機器の干渉などロボット特有の問題が存在すること^1,3）が示唆されている．本稿では，実際の症例を重ねることでみえてきたロボット支援脊椎手術の利点と欠点を述べ，今後の解決すべき課題を取り上げる．