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特集 始まった! 脊椎ロボット手術
ロボット支援脊椎手術—Mazor Xを用いた脊椎手術の有用性と課題
Robot-assisted Spine Surgery: Usefulness and Challenges of Spinal Surgery Using Mazor X
金村 徳相
1
,
都島 幹人
1
,
富田 浩之
1
,
森下 和明
1
,
大島 和馬
1
,
中島 宏彰
2
Tokumi KANEMURA
1
,
Mikito TSUSHIMA
1
,
Hiroyuki TOMITA
1
,
Kazuaki MORISHITA
1
,
Kazuma OHSHIMA
1
,
Hiroaki NAKAJIMA
2
1江南厚生病院脊椎脊髄センター
2名古屋大学整形外科
1Spine Center, Konan Kosei Hospital
キーワード:
ナビゲーション支援脊椎手術
,
navigation-assisted spine surgery
,
ロボット支援脊椎手術
,
robot-assisted spine surgery
,
術中3D透視装置
,
intraoperative 3D imaging
Keyword:
ナビゲーション支援脊椎手術
,
navigation-assisted spine surgery
,
ロボット支援脊椎手術
,
robot-assisted spine surgery
,
術中3D透視装置
,
intraoperative 3D imaging
pp.25-38
発行日 2024年1月26日
Published Date 2024/1/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002202249
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はじめに
脊椎インストゥルメンテーション手術(spinal instrumentation surgery:SIS)はこの30年において著しい進歩を遂げてきたが,椎弓根スクリュー(pedicle screw:PS)などの脊椎インプラントは不適切な位置に設置されれば重篤な合併症を引き起こすため,脊椎インプラントを適切な位置に設置することはSISで最も優先すべき対策である.脊椎手術の安全性と治療成績の向上を目的とした技術的革新は,術中CTイメージング,ナビゲーションおよび手術ロボットなどを含む高度な技術発展が継続することにより期待される(図 1).脊椎ナビゲーションは4半世紀の継続的な発展と術中CTイメージングとの融合により,その手術支援技術は成熟してきた13).最新のIT技術を駆使して手術操作自体を直接支援する脊椎手術支援ロボット(脊椎ロボット)では,新たな技術革新が期待される.2016年から欧米で急速に普及してきた脊椎ロボットは2021年に日本に導入され,当院でも同年4月よりMazor X Stealth EditionTM(Medtronic,USA)を用いたロボット支援脊椎手術(robot-assisted spine surgery:RASS)を開始した.本稿においてはRASSの有用性と課題について概説する.
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