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特集 脊椎の動きと神経の立ち振る舞い
腰椎の動き—可動域とアライメント変化
Range of Motion and Sagittal Alignment in Lumbar Spine
湯川 泰紹
1,2
Yasutsugu YUKAWA
1,2
1名古屋共立病院脊椎・脊髄外科センター
2和歌山県立医科大学整形外科
1Spine Center, Nagoya Kyoritsu Hospital
キーワード:
腰椎
,
lumbar spine
,
可動域
,
range of motion
,
矢状面アライメント
,
sagittal alignment
Keyword:
腰椎
,
lumbar spine
,
可動域
,
range of motion
,
矢状面アライメント
,
sagittal alignment
pp.535-539
発行日 2023年1月31日
Published Date 2023/1/31
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201894
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はじめに
脊椎の可動域や脊椎-骨盤矢状面アライメントは腰痛の発現やQOLに影響を与えることが知られており,成人脊柱変形などの脊椎疾患を評価・治療するうえで重要である1,6).近年,脊椎の矢状面バランスの重要性を強調する論文が数多く報告されるようになってきた4,7).腰椎の可動域やアライメントには性差があり,加齢とともに変化するとされている.しかし,男女差やその自然経過について詳細に解明されているとはいいがたい.われわれは過去に腰椎ドックとして,多数例の健常ボランティアでX線撮影を行い,腰椎の前後屈可動域と各椎間の局所可動域,そして腰椎の前弯角ならびに各椎間の局所前弯角を調査し,それらの性差と加齢変化について報告した10,11).今回,それらのデータを論文から引用して紹介するとともに,文献的考察を加えて報告する.
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