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特集 脊髄炎—診断プロセスと知っておきたいトピックス
知っておきたい脊髄炎とトピックス—アトピー性脊髄炎
Atopic Myelitis
藤井 敬之
1
Takayuki FUJII
1
1九州大学大学院医学研究院神経内科学
1Department of Neurology, Neurological Institute, Graduate School of Medical Sciences, Kyushu University
キーワード:
アトピー
,
atopy
,
脊髄炎
,
myelitis
,
免疫治療
,
immunotherapy
Keyword:
アトピー
,
atopy
,
脊髄炎
,
myelitis
,
免疫治療
,
immunotherapy
pp.301-304
発行日 2021年12月10日
Published Date 2021/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201628
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はじめに
1997年にアトピー性皮膚炎と高IgE血症をもつ成人で,四肢の異常感覚を主徴とする頸髄炎症例がアトピー性脊髄炎(atopic myelitis:AM)としてKiraら6)により報告され,アトピー性疾患と脊髄炎との関連性が初めて指摘された.2000年に第1回全国臨床疫学調査9),2006年には第2回3)が行われ,国内に本疾患が広く存在することが明らかとなった.その後,海外からも症例が報告されている1,13).2012年にはIsobeら2)が感度・特異度の高い診断基準を報告した(表 1).本稿では,AMの臨床的特徴について概説する.
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